ミッキーマウスをプールの底に
他人の創作したキャラクターを無断でコピーしてはいけないという話ですが、これに関連してよく知られているが信じがたい本当の事件です。
1987 年の話ですが、滋賀県の小学校で児童たちが卒業制作にプールの底にミッキーマウスの絵を描いたら、ディズニー社の要求でそれが撤去させられたという事件です。
子供の絵だから、学校の授業の一環だからよいと普通は考えるでしょう。著作権法35条には、学校で教育を担任する者、授業を受ける者は、授業の過程で使用する目的がある場合は、公表された著作物の複製ができることが規定されています。
卒業制作は特に小学校の場合は授業の過程ともいえますが、プールの底に描いた絵は不特定多数の人々の目に触れるし、子供たちの卒業後も学校の施設の一部として残るものです。純粋にその時点で授業の過程で必要だったからコピーしたとはいえないでしょう。学校の校舎にミッキーマウスの絵を描くようなものです。
学校でミッキーマウスの使用が問題になった事件をもう一つ。早慶戦で慶応大学がミッキーマウスをマスコットとして使用していた件です。これも1982年から使用されなくなりました。早慶戦は子供たちを教育する場ではありません。これは完全に使用すべきではありません。
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